日本の薬草について、オケラを紹介します
日本の薬草:オケラ(朮)
オケラとは?
オケラ(朮、学名:Atractylodes japonica)は、キク科の多年草で、古くから日本や中国で薬草として利用されてきました。根を乾燥させたものが生薬「白朮(ビャクジュツ)」や「蒼朮(ソウジュツ)」として用いられます。
オケラの効能
オケラの根には、消化を助ける働きや、体内の水分バランスを整える効果があります。漢方では、胃腸を健やかに保ち、むくみを取る目的で用いられます。
オケラと類似する植物
オケラと混同されやすい植物として以下のものがあります。それぞれの特徴を確認し、取り違えに注意しましょう。
1. ホソバオケラ(Atractylodes lancea)
オケラに近縁の植物で、「蒼朮(ソウジュツ)」の原料になります。葉が細長いのが特徴です。
2. トウオケラ(Atractylodes macrocephala)
中国原産のオケラで、「白朮(ビャクジュツ)」として利用されます。日本のオケラよりも根が大きいのが特徴です。
3. オオバコ(Plantago asiatica)
名前が似ているため混同されることがありますが、オオバコはオケラとは全く異なる植物です。オオバコはオオバコ科に属し、葉や種子が薬用とされます。
オケラの使用方法
オケラの根を乾燥させ、煎じてお茶として飲むのが一般的です。また、漢方薬の原料としても用いられます。
注意点
オケラを使用する際は、以下の点に注意してください。
- 妊娠中の方や持病のある方は、使用前に医師や薬剤師に相談してください。
- 過剰摂取は胃腸に負担をかけることがあります。
- 類似する植物と間違えないように、正しい知識を持つことが大切です。
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