日本の薬草について、カワラヨモギを紹介します
日本の薬草:カワラヨモギ
カワラヨモギ(学名:Artemisia capillaris)は、日本に自生するキク科の多年草で、古くから生薬として利用されてきました。主に解熱や消炎、健胃作用があるとされ、漢方薬の原料としても使用されます。
カワラヨモギの特徴
- 学名:Artemisia capillaris
- 分類:キク科 ヨモギ属
- 主な成分:カピラリシン、フラボノイド類、精油
- 薬効:解熱、消炎、利胆、健胃
- 生育環境:河原や乾燥した草地に自生
カワラヨモギとヨモギの違い
カワラヨモギは一般的なヨモギ(Artemisia princeps)と混同されることがありますが、以下の点で異なります。
| 項目 | カワラヨモギ | ヨモギ |
|---|---|---|
| 学名 | Artemisia capillaris | Artemisia princeps |
| 利用方法 | 生薬(茵蔯蒿:いんちんこう)として漢方に使用 | お灸のもぐさ、草餅の材料として使用 |
| 葉の形 | 細長く繊細 | 幅広くギザギザのある形 |
| 生育環境 | 河原や乾燥地 | 道端や野原 |
カワラヨモギの利用方法
カワラヨモギは「茵蔯蒿(いんちんこう)」という生薬名で知られ、以下のような用途で利用されます。
- 肝機能の改善を目的とした漢方薬の原料
- お茶として飲用し、健胃や消化促進に活用
- 民間療法では煎じて湿布に利用
注意点
カワラヨモギの使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。
- 過剰摂取は胃腸を刺激する可能性があるため、適量を守る
- 妊娠中や持病のある方は、使用前に医師や薬剤師に相談
- ヨモギと間違えて使用しないよう、正しく識別する
まとめ
カワラヨモギは古来より日本で活用されてきた薬草で、特に肝機能のサポートや消化器系の健康維持に役立ちます。ただし、類似するヨモギとは異なるため、正しい知識を持って使用することが大切です。
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