日本の薬草について、キハダを紹介します

日本の薬草紹介:キハダ

日本の薬草紹介:キハダ

キハダ(黄檗、学名: Phellodendron amurense)は、日本の伝統的な薬草の一つです。主に樹皮が薬用とされ、古くから胃腸薬や抗炎症薬として利用されてきました。黄色の内皮に含まれる成分ベルベリンには抗菌作用や整腸作用があり、下痢や胃腸の不調に効果があります。

1. キハダの特徴

キハダはミカン科の落葉高木で、主に山地に自生しています。樹皮の内側が鮮やかな黄色であることから「黄檗(おうばく)」とも呼ばれます。乾燥させた樹皮を煎じて服用するのが一般的です。

2. キハダの薬効

  • 整腸作用: ベルベリンが腸内の悪玉菌を抑え、下痢や食あたりに効果があります。
  • 抗炎症作用: 抗菌・抗炎症成分が、口内炎や喉の痛みを和らげます。
  • 消化促進: 胃の働きを助け、食欲不振や消化不良に有効です。

3. キハダと似た薬草に注意

注意: キハダは「オウバク」という名前でも知られますが、同じ「オウバク」と呼ばれるものに別種の「トチバニンジン」や「ウコン」があります。特にウコン(ターメリック)は見た目や効能が異なりますので、混同しないよう注意が必要です。

4. キハダの使用方法

乾燥させた樹皮を1日2~3g程度煎じて飲むのが一般的です。市販の漢方薬や胃腸薬にも含まれています。

5. 注意事項

  • 妊娠中や授乳中の方は、使用を避けるか医師に相談してください。
  • 長期間の使用は避け、適量を守りましょう。

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